弱視・斜視を専門とする医師の一覧

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日本弱視斜視学会
■ 一般のみなさまへ  斜視・弱視の病気の説明 ― 弱視
弱視とは

弱視には、社会的・教育的に使われている「低視力」を意味する場合と、医学的な弱視を指す場合の2通りの意味があります。ここでは後者の弱視(医学的弱視)について説明します。弱視は視力の発達期において、正常な視覚刺激を経験しないことや視覚刺激のアンバランスにより生じる片眼または両眼の視力障害のことを指します。原則的に眼球自体に異常は認められません。弱視は視力の発達に重要な時期である臨界期(感受性期=10歳頃まで)を過ぎると治療に対する反応が低下することが知られています。

屈折異常弱視

■はじめに
屈折異常弱視とは、両眼の屈折異常による両眼の視力障害です。
■原因
屈折異常が原因です。屈折異常とは遠視、近視、乱視を意味します。このいずれでも屈折異常弱視を発症しますが、遠視による場合が多くみられます。近視では眼鏡をかけなくても近くの物を見るときにピントが合うため、近視による屈折異常弱視は非常にまれです。
■症状
視力の程度に応じて細かい字が読めない場合もありますが、あまり自覚症状がないことも少なくなく、3歳児健診、就学時健診で見つかるケースが多いです。
■診断
視力障害がみられ、両眼に強い屈折異常があります。小児ではしばしば調節麻痺薬を点眼して屈折異常の程度を検査します。このほかの眼科一般検査では異常はありません。
■治療・管理
屈折異常を矯正するために眼鏡を装用することが大切です。眼鏡の装用だけで様子をみていきます。
不同視弱視(ふどうしじゃくし)

■はじめに
不同視とは、左右眼の屈折度数の差が2 D以上のことです。不同視弱視とは不同視があり、屈折異常が強い方の眼の片眼性の視力障害を言います。片眼性の弱視であるため、屈折異常の弱い眼の視力は良好であり、片眼ずつの視力検査や屈折検査で発見します。
■原因
不同視が原因で、その中でも遠視や乱視の不同視により弱視になりやすいとされています。遠視性不同視における不同視弱視は、弱視眼の屈折度数が2D以上健眼よりも強いです。近視性不同視では遠方視では屈折異常が弱い眼の方を使い、近方視では屈折異常が強い眼の方を使うことになり、弱視になりにくい場合が多いです。
■症状
片眼の視力低下なのであまり自覚症状がないことも少なくなく、3歳児健診や就学時健診でみつかるケースが多いです。
■診断
視力検査では片眼の視力障害がみられ、屈折検査では両眼に屈折異常(片眼に強い屈折異常)があります。小児ではしばしば調節麻痺薬を点眼して屈折異常の程度を検査します。このほかの眼科一般検査では異常はありません。
■治療・管理
屈折異常を矯正するために眼鏡を装用することが治療の大切な第1歩です。屈折異常の矯正が主体ですが、弱視眼の視力の改善が思わしくない場合は、 健眼遮閉*3を行うことが多いです。アトロピンという薬剤を健眼に点眼する治療もあります。視力の左右差がなくなり、安定して視力が維持できれば、健眼遮閉は終了となります。
斜視弱視

■はじめに
斜視は眼の位置ずれをいい、両眼の視線が目標に向かって一致せず、一眼の視線が目標とは別の方向へ向かっている状態を言います。斜視弱視とは、斜視があるために生じる斜視のある方の眼の片眼性の視力障害です。斜視のない眼の視力は良好であり、片眼での視力検査や眼位検査により発見できることが多いです。
■原因
斜視が原因です。斜視眼では眼底(網膜)の正しい位置(中心窩)で物を見ることができない(固視することができない)ため、斜視眼の視力が発達せず弱視になります。
■症状
片眼の視力低下と眼位ずれなので、あまり自覚症状がないことが多いです。
■診断
視力検査では片眼の視力障害がみられ、眼位検査では片眼に斜視があります。固視検査(網膜の中心窩で物を見ているかどうかの検査)で、固視異常がみられます。屈折異常の有無を確かめるため、小児ではしばしば調節麻痺薬を点眼して屈折異常を検査します。眼科一般検査ではこのほかには異常はありません。
■治療・管理
固視異常があれば、固視矯正のために健眼遮閉*3を行います。固視が正常になれば、視力を上げるためにさらに健眼遮閉、薬剤(アトロピン)の点眼や斜視手術を行うことがあります。
形態覚遮断弱視(けいたいかくしゃだんじゃくし)

■はじめに
形態覚遮断弱視とは、乳幼児期に視性刺激を遮断することによって、非可逆的視力低下をきたしたものです。
■原因
後天性で、視覚の感受性期間内に先天白内障、眼窩腫瘍、眼瞼腫瘍、角膜混濁、高度の眼瞼下垂、眼帯装用など、明らかな形態覚遮断の既往があるものです。
■症状
形態覚遮断の原因があると考えられる眼の視力低下です。感覚性斜視(別項参照)を伴うことがあります。
■診断
形態覚遮断の原因になる疾患の有無を調べます。また、眼底検査で形態覚遮断の原因以外の器質疾患を除外する必要があります。
■治療・管理
原因疾患をできるだけ取り除くことが第一です。先天白内障では水晶体の混濁の程度に応じて、水晶体摘出手術が行われます。また、経過観察の中で屈折矯正や健眼遮閉*3などの弱視治療が行われます。

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