外斜視

外斜視とは、右眼か左眼どちらかの視線が外側に向かっている状態です。いつも外斜視になっていれば恒常性外斜視、外斜視が出現する時と出現しない時があれば間欠性外斜視です。

恒常性外斜視

間欠性外斜視

外斜位

外斜視

間欠性外斜視(かんけつせいがいしゃし)
はじめに

間欠性外斜視とは、外斜視の時と正常な時の2つの状態をあわせもっている外斜視です。外斜視は遠くを見るときにおきると見かけ上問題となり、近くをみるときにおきると読書がしづらくなります。また疲れている時、や起床直後、明るい戸外でもおこりやすいのが特徴です。

症状

基本の目の位置は外側を向いているので、ふだんは無意識に目に力をいれていて、外斜視にならないよう努力しています。そのため、疲れやすく、体調が悪いときや眠い時には外斜視が出現します。特にまぶしいと両眼をあわせにくくなるため、屋外で片目をつぶりやすくなります。
外斜視が出現した時には、片目でしかものを見ていないか、2つにものが見えています。小児では2つに見える(複視)と訴えることは少なく、ずれた目の情報を脳から消去してしまいます。これを抑制といい、両眼視機能が低下します。両眼視機能が低下すると、ボールあそびや平均台などが苦手になります。おとなでは、2つにものが見えたり、両眼で見ようとするとはっきり見えなかったりするために日常生活が困難になります。

診断

片方ずつ目をカバーする検査(遮閉試験)で斜視かどうか判断します(これは他の斜視にも共通の検査です)。乳幼児では好きなおもちゃやペンライトを見てもらいながら検査します。

治療・管理

外斜視の治療方法には視能訓練、プリズム眼鏡、斜視手術があります。偏位量が小さい場合は、プリズムという光学的療法や両眼視機能の働きを強化する視能訓練が行われる場合があります。偏位量が大きい場合は斜視手術が行なわれます。斜視手術では、もどり(術後に再び外斜視となる)が出現する場合がしばしばみられるため、手術時期を含めた慎重な検討が必要です。

恒常性外斜視(こうじょうせいがいしゃし)
はじめに

恒常性外斜視とは、常に外斜視になっている状態をいいます。生後早期から外斜視が出現する場合や、間欠性外斜視から移行する場合があります。また視力が悪いために、両眼視機能が不良になった場合にも恒常性外斜視になることがあります。

症状

片目でのみ生活しており、立体視や3Dの感覚は消失します。右眼と左眼を別々に使うため、どこを見ているかわからない、という対人的な問題がおこります。

診断

片方ずつ目をカバーする検査(遮閉試験)で斜視かどうか判断します。意識をしたときにも両眼で同時に見るときができないことを確認して間欠性外斜視と区別します。

治療・管理

プリズムや視能訓練は効果が期待できないため、斜視手術が行なわれます。手術後に複視が出現することがあるため、術前に確認して、治療ができないと判断される場合もあります。